用語「電子計算機」についての特許屋的考察

量子コンピューターという新しいタイプのコンピューターが広まっています。量子の重ね合わせの状態を応用して、従来の0/1だけではない曖昧な状態を扱えるという、ちょっと何言っているかよくわからないスゴイやつです。これまでは現実的な時間で解けなかった問題も数時間で解けてしまったりするらしいです。

電子計算機

特許や商標の仕事で「コンピューター」を表現するときに、よく「電子計算機」の語を使います。そうすると量子コンピューターは「量子電子計算機」…ちょっと違和感がありますね。

逆に「電子」を使わない表現ならどうでしょう?ただの「計算機」であれば電子も量子も関係なく計算する機械(Computer)を表現できている気がします。この場合、ソロバンや計算尺などの意図しない「計算できるモノ」が含まれてしまうかが問題となるような…と考えていましたが、実際、日立製作所などは電子計算機ではなく「計算機」でコンピューターを表現して特許出願していますね。J-PlatPatで調べてみると2020年に登録された特許では73件が、発明の名称に「計算機」を用いていました。

演算装置などの5大装置を備える機械として表現するなら電子計算機の代わりに単純な「計算機」を用いることも検討してもいいかと思いました。

量子計算機

ついでにJ-PlatPatで調べてみたら、2021年3月26日時点で25件の公報の発明の名称に「量子計算機」が使われていました。量子コンピューターを明示的に表現したい場合は「量子計算機」でもよさそうです。(素直に量子コンピューターと書いてもいいと思いますが。)

漁師計算機

私のPC(計算機)で「りょうしけいさんき」を変換すると最初の候補は「漁師計算機」。DX(デジタルトランスフォーメーション)な漁師さんをイメージします。